一日の生活で皮膚の表面には埃と一緒に、油分や雑菌も付着します。
女性はメイクをしますから、日中の皮脂や汗、ファンデーションの酸化など、
肌の汚れは想像以上です。
ですから、帰宅後は真っ先に洗顔をしたいものですが、
洗浄の際、気になるのは、肌の上に住んでいる常在菌たちです。
私たちと常在菌は共生関係にあり、
私たちが皮脂(常在菌たちの栄養分)などを提供する代わりに、
彼らは肌に必要な保湿成分や抗菌成分を産生し、
肌の健康を守ってくれています。
皮膚常在菌は、洗顔で80〜90%が洗い流されると言われていますから、
常在菌たちは私たちの肌を守るため、洗顔後に「増殖」しなければなりません。
洗い流された常在菌たちは、
12時間ほどで元の数に戻るといわれますが、
その「増殖」ステップには皮膚に残った10%が頼りです。
つまり界面活性剤の使用は「10%を残す」ことを意識しなければならないのです。
界面活性剤によっては10%どころか、ほぼ壊滅状態というのもあります。
ですから、
クレンジングや洗顔料は慎重に選ばなければなりません。
こすりすぎや、洗浄剤の使い過ぎには要注意。
また界面活性剤とは、殺菌剤でもありますので、当然すすぎ不足もNGです。
上記を踏まえ、
理想的な洗顔法とは…
まずは純石鹼の弱アルカリ性によるやさしい洗浄をこころがけ、
界面活性剤の泡切れに気をつけて、しっかりすすぐことです。
そして、理想的な洗顔料とは…
肌に優しいのに、汚れは残さない。
すすぎが早く、肌に成分を残さない。
これに尽きるのではないでしょうか。
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